東京大学先端科学技術研究センター 代謝医学分野 酒井研究室

Home » 業績集 » 原著論文 » 1996-06-28

転写因子SREBPの活性化機構を解明

1996年06月28日 00時00分00秒 (#104)

Sakai J, Duncan EA, Rawson RB, Hua X, Brown MS, Goldstein JL.
Sterol-regulated release of SREBP-2 from cell membranes requires two sequential cleavages, one within a transmembrane segment.
Cell. 851037-851046, 1996. [DOI] [PubMed]

この論文ではコレステロールによる遺伝子発現を制御する転写因子 sterol regulatory element binding protein(SREBP)の活性化機構を明らかにした。

膜結合型のSREBPが初めは小胞体膜上にヘアピンループ構造をとって存在し、 コレステロールが欠乏すると2つの蛋白分解酵素による連続した切断を受け NH2末端の成熟型SREBPが核に移動し、 コレステロール代謝を制御する遺伝子群を活性化することを明らかにした。 論文は膜結合蛋白のプロテアーゼによる切断が転写を調節する機構の解明として生命科学に大きく貢献した。

↑このページの先頭へ