東京大学先端科学技術研究センター 代謝医学分野 酒井研究室

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生活習慣病と癌のシステム生物医学へ2つの分野がスタート

2003年04月11日 00時00分00秒 (#17)

代謝・内分泌システム分野(酒井教授)、増殖シグナル分野(野村教授)が発足しました。 2000年のヒトゲノム解読をうけて、世界の医学、生物学はあらたな展開をみせ、従来、治療の困難であった癌や動脈硬化に新たな予防、治療法が生まれようとしています。システム生物医学ラボラトリーでは、多量データ取得からの新たな医学生物学発展をめざし、人間をシステムとしてとらえるあらたな学問形成をめざしております。

このたび、ノーベル賞受賞のM.S.Brown博士、J.L.Goldstein博士の研究室でコレステロール代謝制御の中心的酵素S1Pをクローニングされ、生活習慣病解明の世界的権威である酒井寿郎博士を、お迎えして「代謝・内分泌システム医学分野」が発足いたします。

また、画期的バイオ医薬品であるG-CSFの精製を世界で最初に行われ、中外分子医学研究所所長をつとめられた野村仁博士をお迎えして、「増殖シグナル分野」が発足いたします。 この2分野の発足は、皆様の暖かい御支援のおかげで可能となり、ゲノム解読から、癌と動脈硬化の画期的治療法開発へ、わが国の医学生物学の発展に大きな一歩を踏み出すものと期待されます。

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