東京大学先端科学技術研究センター 代謝医学分野 酒井研究室

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ニュートリオミクス・腫瘍学分野の大澤先生との論文がNature Communicationsにアクセプトされました

2022年06月24日 15時08分00秒 (#906)

先端研ニュートリオミクス・腫瘍学分野の大澤毅先生との論文がNature Communicationsにアクセプトされました。

論文タイトル:Glutamine deficiency in solid tumors confers resistance to ribosomal RNA synthesis inhibitors.

著者:Pan M, Zorbas C, Sugaya M, Ishiguro K, Kato M, Nishida M, Zhang HF, Candeias MM, Okamoto A, Ishikawa T, Soga T, Aburatani H, Sakai J, Matsumura Y, Suzuki T, Proud CG, Lafontaine DLJ, Osawa T. 

リボソームの生合成には、前駆体リボソームRNA(プレRNA)の処理とリボソームタンパク質との連続的な会合が含まれます。本研究では、栄養不足によりプレRNAのプロセシングが著しく阻害されると、未プロセシングのrRNAが蓄積されることを明らかにしました。栄養が回復すると、蓄積された前駆RNAは成熟したrRNAにプロセシングされ、リボソーム生合成に利用されるようになります。これらのデータは、環境中の栄養素の利用可能性が変動する際に、がん細胞がp53を介したアポトーシスを抑制するために利用できるメカニズムを明らかにするものです。

【プレスリリース】

東京大学先端科学技術研究センター

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